こうして、教会はユダヤ、ガリラヤ、サマリアの全地にわたり築き上げられて平安を得た。主を恐れ、聖霊に励まされて前進し続け、信者の数が増えていった。
(使徒の働き9:31)
新しい年を迎え、私たちの教会や地域社会に神の御心が成るようにと祈りましょう。使徒の働き9章には使徒パウロの回心と、その直後の教会の様子が記されています。教会を迫害していたパウロが急に回心したことは、当時のその最中にあっては、人々に大きな混乱と恐れ、戸惑いをもたらしました。
でも、そんな中で初代教会は主を恐れ、聖霊に励まされて前進したのです。「こうして、教会はユダヤ、ガリラヤ、サマリアの全地にわたり築き上げられて平安を得た。主を恐れ、聖霊に励まされて前進し続け、信者の数が増えていった。」(使徒9:31)
ここで、主イエスの言葉を思い出したいのです。「まことに、まことに、あなたに言います。人は、新しく生まれなければ、神の国を見ることはできません。」(ヨハネ3:3)これは、回心したパウロはもちろん、周りの人々にとっても重要なことでした。新しく生まれたパウロを受け入れるためには、周囲の人々も新しく生まれる必要があったからです。
パウロに手を置いて祈ったアナニアはその最たる例です。一人の人が新しく生まれることは、時に周囲に混乱や戸惑いをもたらすでしょう。周囲が揺さぶられ、問題が飛び火して、別の問題が生じることさえあります。でも、その混乱の中でこそ聖霊は働いておられるのです。
主を恐れ、聖霊のお働きと導きに心を開きましょう。そして、恐れや混乱を乗り越え、福音の恵みにおいて新しくされた人々とそれぞれの教会を通して、社会は変えられていきます。初代教会は各地に展開し、社会を刷新していきました。新しい年、その期待とビジョンをもって歩んでまいりましょう。
祈祷
- 恐れや混乱等の問題のただ中で、教会が聖霊の励ましを受けて進んでいくことができるように
- 新しくされた教会を通して、周囲の人々、地域社会に影響を与えていくことができるように