苦しみが与える5つの助け

2月4日 第35日

ジョン・パイパー(著者) 、楠 望(翻訳) - 2024年 02月 04日  - 

苦しみにあう前には わたしは迷い出ていました。/ しかし今は あなたのみことばを守ります。

(詩篇119:67)

このみことばから、神は苦しみを与えることで、私たちが神のことばを学ぶよう助けておられることがわかります。しかし、それはどのような助けでしょうか? どのようにして、苦しみが神のことばへの従順を学ばせるのでしょうか?

この偉大なあわれみの体験が無数にあるように、この疑問に対する答えも無数にあります。ここでは5つ紹介しましょう。

  1. 苦しみは、人生への軽薄な態度を取り除き、私たちをより真剣にさせます。それによって、私たちの思いはさらに、神のことばの真剣さと調和していきます。忘れてはいけません。神の書物に軽薄な部分は1ページもありません。
  1. 苦しみは、私たちが世俗的に頼りがちな支え棒を足元から取り除き、神にもっと信頼するようにと突き動かします。それによって、私たちはみことばの目的と調和するようになります。なぜなら、みことばの目的とは、私たちが神に希望を持ち、神に信頼することだからです。「かつて書かれたものはすべて、私たちを教えるために書かれました。それは、聖書が与える忍耐と励ましによって、私たちが希望を持ち続けるためです」(ローマ15:4)。「これらのことが書かれたのは、イエスが神の子キリストであることを、あなたがたが信じるためであり、また信じて、イエスの名によっていのちを得るためである」(ヨハネ20:31)。
  1. 苦しみは、聖書を単なる人生のおまけのように扱うのではなく、より深い飢え渇きをもってこれを求めさせます。「あなたがたがわたしを捜し求めるとき、心を尽くしてわたしを求めるなら、わたしを見つける」(エレミヤ29:13)。
  1. 苦しみは、キリストの苦難をともにあずかる関係性に私たちを招き入れます。それによって、私たちはキリストとより親しく交わり、この世界をキリストの視点でより明確に見るようになります。パウロもまた、これを切に祈り求めていました。「私は、キリストとその復活の力を知り、キリストの苦難にもあずかって、キリストの死と同じ状態になり(たいのです)」(ピリピ3:10)。
  1. 苦しみは、人を欺き惑わせる肉の欲望を断ち、より霊的な状態に導き、神の霊的なことばを受け入れるよう私たちを変えます。「キリストは肉において苦しみを受けられたのですから、あなたがたも同じ心構えで自分自身を武装しなさい。肉において苦しみを受けた人は、罪との関わりを断っているのです」(Iペテロ4:1)。苦難には、罪を殺す大いなる力があります。そして私たちの心がきよいほど、神をよりはっきりと見ることができるのです(マタイ5:8)。

どうか聖霊が私たちに恵みを注ぎ、痛みを通して教られる神の教示法を苦い思いで受け取ることがありませんように。

 聖書 新改訳2017©新日本聖書刊行会

THIS ARTICLE HAS BEEN TRANSLATED AND USED WITH PERMISSION FROM DESIRING GOD. THE ORIGINAL CAN BE READ HERE, Five Ways Affliction Helps.
この記事は「DESIRING GOD」から許可を得て、英語の原文を翻訳したものです。原文はこちらからご覧いただけます: Five Ways Affliction Helps