聖書神学

T. D.アレクサンダー(著者) 、ブラッシュ木綿子(翻訳) - 2024年 09月 24日  - 

定義

聖書は、宗教的な文書が集められた異色の蔵書です。聖書神学は、聖書に収められている各書巻が全体の神学的なメッセージにどのように寄与しているのかを探り、また逆に、全体のメッセージが、私たちが各書巻をどのように味わうかにどのように影響するかを探ることによって、この「蔵書」に対する私たちの理解を豊かにします。

要旨

聖書神学という学問は、旧約聖書と新約聖書の神学的な統一性を肯定する一方で、聖書の各書巻の内容、文学様式、起源の多様性を認めます。聖書全体が神の霊感によって書かれたことを肯定した上で、聖書神学は、この驚くべき宗教文書集がどのように統一された神学のメッセージを伝えているかを説明しようとします。聖書全体を包括する単一の神学があるという考えを否定する人々に対して、聖書神学の提唱者は、贖いの歴史という聖書の物語の一貫性に焦点を当てます。聖書神学は旧約聖書と新約聖書の関係を、約束と成就という概念や、予型論の考えを用いて探求します。

『多くの人間の著者による文書であっても、彼らの上に及んだ神の影響(霊感)のゆえに、聖書全体には神を真の著者とする権威と統一性があるというのが、聖書自体の証言なのです。』


「聖書神学」という表現は、さまざまな意味で用いられています。現代の作者の中には、聖書本文を神学的に解釈するのであれば何でも「聖書神学」であると言う人もいます。しかしながら、伝統的には、「聖書神学」は「聖書全体を包括する神学的なメッセージ」のことです。1 この後者の理解は、聖書を構成する各書巻には十分な統一性があり、全体として一貫した神学を提供するという前提に立っています。

私たちはよく聖書を一冊の書物であると考えますが、実際には聖書は何世紀にも渡って様々な著者が様々な文学様式を用いて、様々な言語で書いた短い宗教的な文書の寄せ集めです。このような聖書の性質は、「聖書に統一された神学的見解がある」と主張する上で、まさに問題となってきます。しかし、多くの人間の著者による文書であっても、彼らの上に及んだ神の影響(霊感)のゆえに、聖書全体には神を真の著者とする権威と統一性があるというのが、聖書自体の証言なのです。

聖書神学への反論

神学の学問分野としての「聖書神学」は、光と闇の交錯する歴史を歩んできました。17世紀と18世紀には、聖書神学は教義学あるいは組織神学と密接な関係にありました。聖書の神学は様々な主題、通常は24ほどの主題に分けて説明され、各主題を裏付ける聖書箇所が聖書全体から集められました。2 

『聖書が神の霊感によるという理解(IIテモテ3:16)こそ、聖書全体を包括する単一の神学があるという考えに正統性を与えるのです。』

18世紀末以降、聖書の学問的研究は、新旧両約聖書をまたぐ、聖書全体で単一の神学があるとする考えを否定する考えに大きく影響を受けました。長い時間をかけて様々な著者によって書かれた聖書の各書巻は、互いに相容れない異なる神学を反映していると論じられました。3 19世紀以降は、聖書神学に批判的な学者たちが、聖書はイスラエルの宗教が何世紀にも渡ってどのように進化し、変化してきたかを示す資料として研究されるのが望ましいと論じました。4 こうした学者は新約聖書だけでさえ、一貫した神学があるとは考えなかったのです。このような風潮の中、聖書が聖書全体を包括する、一貫した単一の神学を提供しているなど、あり得ないことだと考えられました。

このような背景がある中で、「聖書神学をする」ことは、聖書が神の霊感によって書かれた神のことばであり、唯一無二の権威を有した本であるとの信仰告白に基づいた活動であることが確認されなければならないでしょう。聖書が神の霊感によるという理解(IIテモテ3:16)こそ、聖書全体を包括する単一の神学があるという考えに正統性を与えるのです。

補完的なのか、矛盾しているのか

聖書の各書巻の文学様式や起源が多様であることは、聖書全体を包括する単一の神学の可能性を低めると、よく論じられます。聖書がひとりの人間の著者によって書かれた書物でないことは確かですが、批判的な学者たちは、聖書は多くの異なる神学を提供するという自論を展開するために、ひとつの文書をもバラバラに分解していることも事実です。補完的であると理解することも可能なものが、しばしば矛盾しているとか、相容れないなどと決めつけられているのです。

その一例が創世記の冒頭です。1章では、被造世界を遠くから見守る超越した神が描写されているのに対し、2章ではエデンの園にいる人間の夫婦を間近にご覧になる神の内在性が強調されています。神の超越性と内在性は神の呼び名にも反映されています。1章ではヘブル語の一般名詞であるエロヒムが用いられ、「神」と訳されています。他方2章のエデンの園の記述では、よく「主」と訳される、神の個人名であるヤハウェが多く用いられています。隣り合わせにあるこの2つの章は、異なるけれども両立する神の性質を強調し、神がどのような方であるかを補完的に説明しています。創世記1-2章の創造の記述は、相反する神学を反映していると論じる人もいますが、創世記の著者がふたつの記述を互いに補完するものと意図していることは明らかです。両方合わさると、どちらか一方の記述のみによって出来上がる神学よりも、豊かで洗練された単一の神学が得られるのです。聖書神学を支持する者は、神の性質や行為の複雑さを聖書がどのように記述しているかを正統に評価しない還元主義的な傾向に、事あるごとに抵抗しなければなりません。

多様性の中に見られる統一性

『ヨブ記の記述は箴言の教えと矛盾しているように見受けられますが、両書巻によって与えられる異なる視点は、互いを均衡させているのです。』

聖書を構成する様々な書巻を評価するとき、聖書を人間の体にたとえると有益かもしれません。機能的に働く有機体としての人体は、多様性の中に統一性を示します。手と目はまったく異なる器官ですが、どちらも体の重要な構成要素です。一方は触覚、もう一方は視覚に関係しています。体が完全であるためには、この両方が必要です。これと同じように、聖書の神学も、互いに補完し合う多様性によって豊かにされているのです。ときには、時計の中の歯車のように、聖書の文書が反対方向に動いているかのように見えることさえあるかもしれません。箴言は、正しい行為が神によって報われることを強く示唆しています。これとは対照的にヨブ記は、最も正しい人でさえ、ひどい苦しみに遭うことをはっきりと示しています。ヨブ記の記述は箴言の教えと矛盾しているように見受けられますが、両書巻によって与えられる異なる視点は、互いを均衡させているのです。5 「矛盾だ」と主張されることが多いのですが、正しく解釈されるとき、聖書は驚くべき単一の神学を提供するのです。

全体を包括する物語

近年、聖書全体が神のみことばであることを、クリスチャンがより良く理解するのを助ける上で、聖書神学が重要な役割を果たしていることが認識され、聖書神学への関心が高まっています。組織神学が聖書の真理を特定の主題別に抽出してわかりやすく提供するのに対し、聖書神学は創世記から黙示録までで繰り広げられる大きな物語に焦点を当てます。そして、文学的な多様性と聖書が記録する歴史の発展に照らし合わせ、どうすれば聖書をいちばん良く理解することができるのかを説明しようとします。組織神学が教理的な主張や命題的な真理を重視するのに対し、聖書神学は物語を理解するアプローチを採用します。それは聖書神学が、神が過去に人類とどのように関わって来られたか、そして未来にどのように行動されるかを明らかにして、聖書の啓示の輪郭を描写しようとするためです。このような物語的なアプローチは、時代を通して物事がどのように発展し、変化していくかを示すことで、聖書の中の多様性を説明できる利点があり、贖いの歴史が理解できるようになります。6 これは、聖書を通じて記録されている出来事が歴史的に現実であったことを前提とする、歴史の解釈です。

『重要なのは、この全体を包括する物語がキリスト教の世界観を確立し、「私たちはどこにいるのか」、「私たちは何者なのか」、「何が狂ってしまったのか」、「解決策は何か」といった根本的な問いが取り扱われることです。』

クリストファー・ライトはその著書『神の宣教』7 で、物語としての聖書の重要性を強調しています。私たちは「物語のある宇宙」に生きていると彼は言います。私たちの語る物語は、私たちを取り巻く世界を、私たちがどのように理解するかを形作ります。真理は物語を通してもたらされます。そして物語は、血の通わない事実の羅列よりもずっと大きなものです。物語は私たちの感情に影響を与え、想像を掻き立てます。私たちの行動にも影響を与えます。そう考えると、聖書のほとんどの部分が物語の形式をとっていることは驚くことではありません。聖書はその全体で、人が神と持っている関係についての説得力のある物語、あるいはメタ・ナラティブを語っています。重要なのは、この全体を包括する物語がキリスト教の世界観を確立し、「私たちはどこにいるのか」、「私たちは何者なのか」、「何が狂ってしまったのか」、「解決策は何か」といった根本的な問いが取り扱われることです。8

聖書神学の物語的な側面を認識した学者の多くが、聖書の文書を意味のある形でひとまとめにするテーマを特定しようとしてきました。ひとつの、全体を包括するテーマが良いと考える学者 9 がいる一方で、いくつかの並列的なテーマがあると考える学者 10 もいます。聖書の物語には複数のテーマがあることから、多くの学者が、聖書には神学的な統一性があり、どのテーマも他のテーマの優位に立つものではないという見解のもとで、ある特定のテーマを選んで研究論文を発表しています。11

約束と成就

すべての物語には始まりがあります。創世記の冒頭の数章で、物語の舞台が設定されます。ここで、創造において確立された神と人との関係がどのように壊れたかが描写されます。エデンの園におけるアダムとエバの神への裏切りは、すべてを変えてしまう結果を全世界にもたらしました。神に対立する謎めいた蛇に対して権力を行使できなかったアダムとエバは、創造主ではなく、被造物の声に耳を傾けました。神への反抗をけしかけた蛇とともに、彼らは神への不従順で罰せられます。神は適度な皮肉を込めつつ、他の箇所で悪魔またはサタンと呼ばれている蛇に対し、いつの日か女の子孫によって究極的に打ち負かされることを宣告します(創世記3:15)。遂には蛇を滅ぼす子孫へとつながっていく系譜をたどる創世記の物語は、この厳粛な約束から始まります。エバの子孫の系譜がたどられるにつれて、さらなる神の約束が紹介され、神の祝福を国々にもたらす唯一無二の未来の王についての期待が生まれます。創世記からサムエル記に続く物語は、こうした約束をダビデ王朝に結びつけます。すべての約束は究極的にイエス・キリストにおいて成就します。12 聖書にこのように向き合うならば、旧約聖書と新約聖書は約束と成就という概念で結ばれることになります。

予型論

別の視点から見ると、包括的な聖書の物語には予型論的な側面があります。グレアム・ゴールズワージーはその著書『キリスト中心の聖書神学:解釈学の基礎と原則』の中で、この予型論的な側面について有益な紹介をしています。13 ゴールズワージーによれば、聖書の歴史は天地創造から始まり、アダムとエバがエデンから追放されるという悲劇的な結末の後、アブラハムの召命と、神がアブラハムと結ばれる契約によって、また新たに始まります。イスラエルの民の「出エジプト」(奴隷となっていたエジプトからの解放)と、シナイ山でモーセを通して神から与えられた律法(贖われた民が従う契約の指示)は、このアブラハムとの契約のゆえでした。この契約があって、神はイスラエルの民を約束の地に導き、その地を所有させ、王を任命し、民の間に臨在される中心的な場所としてシオンとその神殿を確立されました。この神に対し、イスラエルの民は責任を負うのです。

『すべての約束は究極的にイエス・キリストにおいて成就します。』

重要なことにゴールズワージーは、天地創造からエルサレムの神殿建設までの出来事は、預言者たちの抱いた終末的な希望の型になっていると論じています。 預言者たちは、第二の出エジプトがあって、いつの日か新しいエルサレムで人々が神とともに生きることを期待していました。捕囚後の文書は、紀元前6世紀末のバビロンからの帰還が、預言者たちの理想郷への期待を満たすものではなかったことを示していると、ゴールズワージーは解釈しています。 預言者たちの期待が指し示すのは、第二のアダムとして神に代わって統治する、特別なダビデの家系の王の出現です。この王はやがてすべての国々を支配し、神の贖いの計画を成就させます。すべては地球の再創造で頂点に達し、神はそこですべての国から集められた贖われた民とともに住まわれるのです。

ゴールズワージーの予型論的アプローチによって、聖書の読者は、神がイスラエルの民をエジプトの奴隷状態から救い出し、その後カナンの地に落ち着くまでの一連の出来事が、イエス・キリストを通してもたらされるより大きな救いの型となっていることを知ることができます。ヘブル人への手紙の著者は、この「予型」という考えを用いて、イエスの発足させる新しい契約をシナイ山での古い契約と比較しています。著者は他の多くの論点とともに、イエスがレビ族の大祭司よりも優れた大祭司であることを主張しています。イエスは天にあるまことの幕屋に入られたのであり、地上の幕屋はその「写しと影」に過ぎないからです(ヘブル8:1-13)。

結論

聖書神学の研究は、それ自体が目的ではありません。むしろ、霊感を受けた神のことばとして、聖書をよりよく理解するための道具です。聖書神学によって私たちは聖書の全体像を把握し、聖書をひとつにまとめている主題を理解し、物語がどのように展開していくかを理解します。また、(契約を通して明らかにされる約束を含めた)旧約聖書の約束が、新約聖書で証されているように、どのようにイエス・キリストにおいて成就したか、そして、旧約聖書がどのように、物語の今後の展開を説明するパターンや型を提供しているかを理解するためにも、聖書神学が助けとなります。

聖書神学の研究とは、聖書の各部分が、聖書の包括的な物語にどのように寄与しているかを理解することであり、また逆に、全体の物語に対する認識が、聖書の各部分に対する理解をどのように助けるかを理解することです。これが達成されるとき、聖書神学は真にキリスト中心になるのです。

脚注

[1] Brian S. Rosner, “Biblical Theology,” in The New Dictionary of Biblical Theology, ed. T. Desmond Alexander and B. S. Rosner (Leicester: IVP, 2000), 3.

[2] 1644年に Henricus à Diest が出版した研究『Theologia biblica』(Daventriae: Ioannem Janssonium, 1644)では、聖書の文書が23の教理的な主題ごとに説明されました。

[3] ひとつの書巻の中でさえ、異なる神学を反映した、それよりも早い段階に書かれた複数の文書資料から書かれているとされました。

[4] 例えば、ジョージ・L・ボワーの『The Theology of the Old Testament; or, a Biblical Sketch of the Religious Opinions of the Ancient Hebrews from the Earliest Times to the Commencement of the Christian Era』(London: Charles Fox, 1838)によれば、アブラハムの時代に神は、たくさんの神々がいる「家の神」でした。モーセの時代に、この「家(父祖)の神」は、「国家の神」に昇格します。後に、預言者や知者たちが「国家の神」への信仰を拡大し、全人類を創造した一神教の神へと発展しました。

[5] 箴言とヨブ記の対照を強調し過ぎてはいけません。箴言にも、正しい者が必ずしもいつも悪者よりも物質的に繁栄するという考えを否定することばが十分に含まれています(箴言19:1; 28:6, 11; 30:8-9を参照してください)。

[6] Graeme Goldsworthy, According to Plan: The Unfolding Revelation of God in the Bible (Leicester: Inter-Varsity, 1991); Willem A. VanGemeren, The Progress of Redemption: From Creation to the New Jerusalem (Carlisle: Paternoster, 1995).

[7] Christopher J. H. Wright, The Mission of God: Unlocking the Bible’s Grand Narrative (Nottingham: IVP, 2006) [邦訳:『神の宣教 第1巻~聖書の壮大な物語を読み解く~』]. 他に似たアプローチとして、Vaughan Roberts, God’s Big Picture: Tracing the Story-Line of the Bible (Leicester: IVP, 2003) [邦訳:『神の大いなる物語(ストーリー): 聖書の全体像がわかる』]; Craig G. Bartholomew and Michael W. Goheen, The Drama of Scripture: Finding Our Place in the Biblical Story (Grand Rapids, Mich.: Baker Academic, 2004) を参照してください。

[8] Wright, The Mission of God: Unlocking the Bible’s Grand Narrative, 55; cf. N. T. Wright, The New Testament and the People of God, vol. 1, Christian Origins and the Question of God, (London: SPCK, 1993).

[9] 例えば、Wright, The Mission of God: Unlocking the Bible’s Grand Narrative; James M. Hamilton, God’s Glory in Salvation through Judgment: A Biblical Theology (Wheaton: Crossway, 2010); Peter John Gentry and Stephen J. Wellum, Kingdom through Covenant: A Biblical-Theological Understanding of the Covenants (Wheaton: Crossway, 2012); J. Scott Duvall and J. Daniel Hays, God’s Relational Presence: The Cohesive Center of Biblical Theology (Grand Rapids: Baker Academic, 2019)などがあります。

[10] 例えば、Charles H. H. Scobie, The Ways of Our God: An Approach to Biblical Theology (Grand Rapids/Cambridge: Eerdmans, 2003); Scott J. Hafemann and Paul R. House, eds., Central Themes in Biblical Theology: Mapping Unity in Diversity (Grand Rapids: Baker Academic, 2007); T. Desmond Alexander, From Eden to the New Jerusalem: An Introduction to Biblical Theology (Grand Rapids: Kregel, 2009)などがあります。

[11] 例えば、Gregory K. Beale, The Temple and the Church’s Mission: A Biblical Theology of the Dwelling Place of God, New Studies in Biblical Theology, (Leicester: Apollos, 2004); Richard M. Davidson, Flame of Yahweh: Sexuality in the Old Testament (Peabody: Hendrickson Publishers, 2007); Thomas R. Schreiner, The King in His Beauty: A Biblical Theology of the Old and New Testaments (Grand Rapids: Baker, 2013); Thomas R. Schreiner, Covenant and God’s Purpose for the World, Short Studies in Biblical Theology, (Wheaton: Crossway, 2017); T. Desmond Alexander, The City of God and the Goal of Creation (Wheaton: Crossway, 2018)などがあります。

[12] 『The Messianic Hope』についてのTGCの記事を参照してください。

[13] Nottingham: Apollos, 2012.

参考文献

T. Desmond Alexander and Brian S. Rosner, eds. The New Dictionary of Biblical Theology. Leicester: IVP, 2000, is organized into three sections: a series of articles addressing different aspects of Biblical Theology; a survey of the biblical books, noting their distinctive contribution; a series of articles looking at themes that run across the whole Bible.

For a range of thematic studies that contribute to our understanding of biblical theology, see the series, edited by D. A. Carson, New Studies in Biblical Theology, published by IVP/Apollos.

At a more introductory level, see the series, edited by Dane C. Ortlund and Miles V. Van Pelt, Short Studies in Biblical Theology, published by Crossway.

For an annotated bibliography on books related to biblical theology, see NIV Biblical Theology Study Bible––101 Books in Biblical Theology: An Annotated Bibliography.

  • Alexander, T. Desmond. The City of God and the Goal of Creation. Wheaton: Crossway, 2018.
  • ———. From Eden to the New Jerusalem: An Introduction to Biblical Theology. Grand Rapids: Kregel, 2009.
  • Alexander, T. Desmond, and Brian S. Rosner, eds. The New Dictionary of Biblical Theology. Leicester: IVP, 2000.
  • Bartholomew, Craig G., and Michael W. Goheen. The Drama of Scripture: Finding Our Place in the Biblical Story. Grand Rapids, Mich.: Baker Academic, 2004.
  • Bauer, Georg L. The Theology of the Old Testament; or, a Biblical Sketch of the Religious Opinions of the Ancient Hebrews from the Earliest Times to the Commencement of the Christian Era. London: Charles Fox, 1838.
  • Beale, Gregory K. The Temple and the Church’s Mission: A Biblical Theology of the Dwelling Place of God. New Studies in Biblical Theology. Leicester: Apollos, 2004.
  • Davidson, Richard M. Flame of Yahweh: Sexuality in the Old Testament. Peabody: Hendrickson Publishers, 2007.
  • Duvall, J. Scott, and J. Daniel Hays. God’s Relational Presence: The Cohesive Center of Biblical Theology. Grand Rapids: Baker Academic, 2019.
  • Gentry, Peter John, and Stephen J. Wellum. Kingdom through Covenant: A Biblical-Theological Understanding of the Covenants. Wheaton: Crossway, 2012.
  • Goldsworthy, Graeme. According to Plan: The Unfolding Revelation of God in the Bible. Leicester: Inter-Varsity, 1991.
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  • Schreiner, Thomas R. Covenant and God’s Purpose for the World. Short Studies in Biblical Theology. Wheaton: Crossway, 2017.
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  • Scobie, Charles H. H. The Ways of Our God: An Approach to Biblical Theology. Grand Rapids/Cambridge: Eerdmans, 2003.
  • VanGemeren, Willem A. The Progress of Redemption: From Creation to the New Jerusalem. Carlisle: Paternoster, 1995.
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  • Wright, N. T. The New Testament and the People of God. Christian Origins and the Question of God. Vol. 1, London: SPCK, 1993.

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