結婚する息子へ
【訳注:以下の詩は、息子カーステン・ルーク・パイパーが1995年5月29日にロシェル・アン・オーヴィスと結婚した際にジョン・パイパーが贈った詩です。】
私たちの愛する主
主にあって君と歩んだ
この22年間、主は私たちの岩だった
今主は言われる
君を送り出すように
「男は父と母を離れ、その妻と結ばれ、ふたりは一体となる」
これがみことば
喜んで従おう
感謝の涙とともに
主は君に花嫁を与えられたのだから
彼女の名も知らぬときから
君のために
20年以上も祈ってきた
すべての祈りの答えとして
君は私に詩を求めた
私のことを知っているなら、危険な求めだ
私は説教者であって詩人ではないのだから
勇気ある求めに応えてみよう
リズムだの韻だの
詩の約束事にも文句を言うまい
詩は旧友だ
気持ちを形にするのを助けてくれる
そして一度形になった思いは
ずっと暖かく残るだろう
息子よ、つい最近も
父の心からあふれ出る
愛と称賛と助言を聞いてくれたね
今また父の思いを
説教みたいな詩に込めよう
テーマは「愛の二原則」
衝撃の逆説を聖書から:
妻を祝福したいなら
「より愛し、より愛さない」の秘訣を心得よ
もし将来
不思議な主のみこころで
この世の富を与えられ
順風満帆堂々と
人生の舞台を夫婦で闊歩できるなら
健やかなるときには心がけよ
富より妻を愛するように
もし多くの友に恵まれ
鮮やかな友情のタペストリーが織られるなら
心がけよ
大小の交わりがいくつあっても
友より妻を愛するように
もしも君が疲れてしまい
「おいで、ここで休むがよい。
自分を大事にしなければ。
自由になって休むがよい」
こんな囁きが聞こえるときには
覚えておくのだ
妻はそれに優ることを
だから息子よ、心がけよ
安楽より妻を愛するように
結婚を尊び、寝床を汚さず
妻以外の女性に惹かれることがないなら
これぞ人生の恍惚
この喜びを守るにも
聖書の秘訣を心がけよ
性より妻を愛するように
もし君が
鑑賞者として洗練され
芸術作品を楽しむなら
覚えておくのだ
大切なのは心だと
だから息子よ、心がけよ
美より妻を愛するように
そしてもし
自分の仕事が評価され
売れっ子になるなら気をつけよ
名を上げるには危険が伴う
名声より妻を愛するように
もし主が
大義のために命をかけるよう召されたら
君は驚くだろうか
私は驚かない
そのときには
恐れのためにも愛のためにも止まってはいけない
死の門に直面するときには心がけよ
息より妻を愛するように
そうだ
息子よ 愛すのだ
命よりも愛すのだ
この世の何より愛すのだ
君の妻と呼ばれる女性を
これ以上言うことはない
しかし愚かな愛とならぬように心がけよ
神より妻を愛さないように
神のかたちに造られた
人の前に伏し拝み
妻を偶像に仕立てても
賢くも優しくもない
地上の最愛の人よりも
まず神を愛するのだ
彼女に価値を与えるのは神おひとり
君に二番目に愛されて
彼女は知るだろう
君の大きな愛も神の恵みであることを
御前になされた誓いから
まず神となされた約束から
君の愛が流れてくることを
妻にささげる君の愛は
君が息よりも命よりも大切にしている
天の喜びに根ざしているのだから
人が妻に与え得る
最上の贈り物は
妻より神を愛すこと
だから今、もう一度言おう
「より愛し、より愛さない」を心がけよ
妻を祝福するために