今年も残りわずかとなりました。新年を迎える今、静まり、聖霊が私たちの祈りを導いてくださることを求めましょう。聖霊の導きを待ち望みつつ、ひとつのことを心に留めたいのです。それは「私たちは新しく造られた者である」ことです。イエスさまは語ります。「まことに、まことに、あなたに言います。人は、新しく生まれなければ、神の国を見ることはできません」(ヨハネ3:3)。
この「新しく」とは「上から生まれる」とも訳せます。これは私たちが自分の内側から、自分自身を新たにすることはできないことを意味します。人は全くの受け身であり、神がそれを成してくださる。つまり神が一方的に恵みによって私たちを新しく造り変えてくださるのです。
それでは新しく造り変えられた者は、どのように生きるのでしょうか。パウロは語ります。私たちは「罪に死に神に生きる者」となったと(ロマ6:11)。それだけではありません。新たにされた者は、御霊の実を結ぶように変えられていきます(ガラ5:22-23)。
この生き方は個人に留まるものでしょうか。そうではありません。神が一方的に「この私」を新しく造り変えてくださったことを思い起こす度ごとに、キリストの十字架の死と復活を覚え、心の目を天に向けるようにされるのです。
私たちは時に疲れ、落胆し、失望しそうになる弱い者です。しかし、新たにされ福音を受け取る時、私たちの心に感謝が芽生え、信仰が回復し、成長するように主に育まれるのです。この成長は木が多くの葉を茂らせるようにキリストに接木された者たちと分かち合い教会が刷新されるのです。今、新しく造り変えられたことを覚え、共に感謝の祈りをささげましょう。
祈祷課題
- 新年を迎えるにあたり、新しく造られた者であることへの感謝が増し加わるように
- 新しく造られた者であることを思い起こし、信仰の回復のために悔い改めることができるように
- 新しくされた者たちの集いである教会がますます刷新され、世界に福音を知らせるために用いられるように