今年もあと2日です。今日も刷新を求めながら、次は「嘆き・委ねる」ということに心を留めたいのです。今年を思い返すと、感謝や幸せばかりではなかったかもしれません。浮き沈み、落胆、葛藤、恐れ…このような複雑な心になったり、解決が見えにくい中で、どうにもならない思い、行き場のない感情を抱えて過ごす時もあったのではないでしょうか。
詩篇46編1節には「神は われらの避け所 また力。 / 苦しむとき そこにある強き助け。」とあります。どうして神様は私たちの避け所となり、力となり、苦しむ時に助けとなってくださるのでしょうか。それは私たちがキリストにあって神の子とされ、父と子の親密な関係が与えられているからです(ヨハネ1:12)。
私たちには、天の父の前で素直に心をさらけ出せる、神の子としての特権があるのです。そして父なる神様との関係は、私たちの嘆く場所、様々な感情をぶつける安全な場所になるのです。例え醜い思いだったとしても、まとまらない雑然とした悩みだったとしても、叫ぶ場所があります。
それは、私たちの思いをすべて、聞いて受け止めてくださる天の父がいるからです。決して私たちを見放さない絶対的な神様がいてくださることは、苦しむ中で大きな助けです。神様に嘆きや悲しみをさらけ出していくうちに、やがて「神様、あなたに信頼し、お任せします」と委ねる祈りへと導かれていきます。
この地上において、自分の罪、他者の罪、歪んだ社会に悩まされることが多々あります。その中で、神の子としてのアイデンティティーを強められ、その特権を大いに用いていきたいのです。今年の悩み苦しみを今一度、天の父の御前に注ぎ出し、祈り求めていこうではありませんか。
祈祷課題
- 自分の悲しみに留まらず、主の愛のまなざしを覚えて、御前で嘆くことができるように
- 天の父に素直に心を注ぎ出し、祈りが深められ、未解決の問題や苦しさをも委ねることができるように
- 日々、神の子としてのアイデンティティーが強められて歩めるように