神の約束という武具を取る

3月2日 第62日

ジョン・パイパー(著者) 、楠 望(翻訳) - 2024年 03月 02日  - 

心のきよい者は幸いです。その人たちは神を見るからです。

(マタイの福音書5:8)

パウロが「御霊によって」からだの行いを殺すようにと言うのは(ローマ8:13)、御霊の武具の中で唯一殺すことのできる剣、「すなわち神のことば」を使いなさいという意味だと、私は捉えます(エペソ6:17)。

ですから、何らかの恐れや欲求によって、肉体が罪深い行為にひきずり込まれそうになるとき、私たちは御霊の剣をもって、その恐れや欲求を殺さなければなりません。私の経験から言うと、それはより優れた約束の力によって、罪の約束の根源を断ち切ることを意味します。

例えば、私が不純な性的快楽を欲した場合、この約束された快楽の根っこを断ち切ってきたみことばの剣はこれです。「心のきよい者は幸いです。その人たちは神を見るからです」(マタイ5:8)。私は、汚れのない意識の中で神をより明確に見る喜びを味わったこと、そして罪の喜びの後味がいかに長続きせず、薄っぺらで、耐え難いものであるかということを、思い出します。そうすると、私を征服しそうな罪の力を、神が殺してくださるのです。

罪の誘惑に合う約束を手元に置いておくことは、罪との戦いに勝利するための一つの鍵です。

しかし時には、完全にあつらえたような神のことばが頭に思い浮かばないこともあります。そのようなぴったりのみことばを、聖書から探す時間もありません。ですから、恐れや欲求が私たちを滅びの道へと誘うたびに取り出して使えるように、幅広い約束で満たした小さな武器庫を用意しておかなければなりません。

ここに、私が罪との戦いにおいて頻繁に用いる約束を4つあげてみましょう。

イザヤ書41章10節「恐れるな。わたしはあなたとともにいる。たじろぐな。わたしがあなたの神だから。わたしはあなたを強くし、あなたを助け、わたしの義の右の手で、あなたを守る。」

ピリピ人への手紙4章19節「また、私の神は、キリスト・イエスの栄光のうちにあるご自分の豊かさにしたがって、あなたがたの必要をすべて満たしてくださいます。」

そして、ピリピ人への手紙3章8節の、絶対的な約束です。「私の主であるキリスト・イエスを知っていることのすばらしさのゆえに、私はすべてを損と思っています。」

そしてもちろん、マタイの福音書5章8節。「心のきよい者は幸いです。その人たちは神を見るからです。」

ぜひ、この約束の武器庫に武器を加え続けてください。しかし同時に、神があなたに特別に祝福として与えておられる、2、3箇所のみことばもまた、決して忘れてはいけません。どちらも大切です。前からある約束はいつでも取り出せるように。そして、朝ごとに新しいみことばを求めて受け取り、その日一日歩んでいきましょう。

 聖書 新改訳2017©新日本聖書刊行会

THIS ARTICLE HAS BEEN TRANSLATED AND USED WITH PERMISSION FROM DESIRING GOD. THE ORIGINAL CAN BE READ HERE, Arm Yourself With Promises.
この記事は「DESIRING GOD」から許可を得て、英語の原文を翻訳したものです。原文はこちらからご覧いただけます: Arm Yourself With Promise