2018年7月13〜15日、CBI(キリスト聖書学園) は、ジョイ・オブ・ジャパン・センターの開設を記念して、アメリカからポール・トリップ氏(牧師・カウンセラー・著者)を招いてカンファレンスを開催しました。
カンファレンスの講演は、ポール・トリップ氏の著作である『危険な使命』と『互いに助け合うために』に基づいて行われました。
ポール・トリップ氏は、著書『危険な使命』の中で、まず、自らの経験を振り返り、駆け出しの牧師だった頃の自分は怒りとプライドのかたまりで、牧師としての表向きの自分と、プライベートの自分がどんどんかけ離れていくのを感じたと言います。しかし、このような状態にあるのが自分だけではないと分かり、他の牧師も自分の陥っている症状を自己診断できるように、『危険な使命』を執筆しました。この本の中でポール・トリップ氏は、牧会者の頭と心が離れていく問題、牧会者がコミュニティーから離れていく問題、神への畏敬の念が失われると、恐れからミニストリーに駆り立てられるようになる問題などを取り上げています。
『互いに助け合うために』の前書きには、「本書の目的は、互いに助け合うことで、人々の人生が変えられるだけではなく、教会のあり方そのものが変えられることです」とあります。神は「聖化」を、訓練を受けた「献身者」の手にのみ委ねられたのではなく、教会全体に委ねられたこと、さまざまな体の器官である一人ひとりが互いに助け合うことで、私たちは聖さにおいて成長していくのだということを、本書は論じています。