「わたしの民は知識がないので滅ぼされる。」(ホセア書4章6節)
私たちは情報に満ちた時代を生きていますが、知識には欠けがあります。過去数十年間の技術の発展により、私たちが得たいと願うどのような情報も数秒で得られるようになりました。スマートフォンのボタンをいくつか押すだけで、瞬時にメール、天気予報、ナビ、また過去に起こった出来事を確認し、リアルタイムで最新ニュースを受け取ることができます。世界の歴史において、これ程までに多種多様な情報を素早く、そして便利に入手することはありませんでした。
このように「情報」の入手は容易ですが、「知識」の獲得はより困難であると言えます。預言者ホセアが活動していた当時、イスラエルは大きな成長、拡大の時代を過ごしていました。しかし神は彼の民を非難しました。なぜなら彼らは「知識」に欠けていたからです(ホセア書4章6節)。聖書では「知識」は単に神についての情報を理解することを意味しません。「知識」とは、神の権力を認めることと、各々の人生を神のみこころに沿って方向づけることです。ホセアの時代、イスラエルは神を知っていましたが、彼らは本当の意味で神を知りませんでした。彼らは神を認めず、彼らの人生において神をあがめることを求めませんでした。イスラエルの知識の欠けのゆえに、神は彼らの霊的指導者である祭司や預言者たちを痛烈に非難しました(ホセア書4章4-5節)。
このことが私たちに教えていることは、神の民が霊的に成長し、神に栄光と誉れをささげるためには、本当に神を「知っている」指導者が必要であるということです。
教会には、御言葉をしっかりと学び「自分は、イスラエルのように神の正しい裁きにあうべきだが、イエス・キリストを通して計り知れない恵みと赦しをいただいている」と理解している指導者が必要です。その上で、この良い知らせを力強く大胆に教え導き、また宣べ伝える、訓練を受けた指導者でなければなりません。そうすれば、神の民は、神の栄光のために、御言葉によって歩むように導かれていきます。
これこそ、キリスト聖書神学校(CBS)で私たちが訓練しようとしている指導者の姿です。もしあなたが牧師になること、教会で仕えるために学ぶこと、また神の御言葉をもっと知ることに興味があれば、CBSへの入学を考えていただくことをお勧めします。
私たちは皆様が単に神についての情報を学ぶためだけに入学するのではなく、神の知識が本当に成長するために来ていただくようお勧めします。日本の教会の次世代に対し、「わたしの民は知識がない」と神に言われないことが私たちの心からの祈りです。神の知識に成長し、尊い日本の方々に神の知識を広げる働きにあなたも参加されませんか?
校長 マット・ニューカーク